熱がある
- お子さまの発熱の原因の多くはウイルス感染症です。
ウイルス感染症の場合は、発熱は3−5日程度続き、その後軽快していきます。この場合、抗菌薬の使用は効果がなく、必要ありません。
- その他の発熱の原因として細菌感染症があります。ウイルス感染症の経過や症状とは異なるとき診察の上診断します。この場合は、抗菌薬が必要になります。
- 不必要な抗菌薬の使用は、抗菌薬が効かない耐性菌を生み出します。
耐性菌が増えると、これまでは適切に抗菌薬を使用すれば治っていた感染症も治療が難しくなっていきます。
こども達の将来のためにも、当院では不必要な抗菌薬の使用は行いません。
- 解熱剤は、発熱によるつらさを軽くしてくれる薬で、感染症を治す薬ではありません。発熱により元気がなかったり機嫌が悪いことで、水分が取れなかったり眠れないときは、解熱剤を使用してみてください。熱があっても元気にしているならば、使わなくてもかまいません。
- 発熱の他に以下の症状があるときは、すぐに医療機関にかかってください。
・生後3ヶ月未満
・ぐったりしていて無表情、笑わない、遊ばない、元気が全然ない
・ウトウトしていて、起こしてもすぐ目を閉じてしまう
・おしっこが出ていない
・肩で息をするなど呼吸が苦しそう
・下痢や嘔吐を何度も繰り返している
- 発熱があっても、食欲があって元気であれば慌てなくても大丈夫です。他の症状もある場合や、“いつもと違う”心配な症状が続くときは、受診してください。